AIに「伝わる聞き方」をするための実践テンプレート
この資料は「AIへの聞き方(プロンプト)」のテンプレート集です。
プロンプトに正解はありません。でも「伝わりやすい型」はあります。
まずは型を使ってみて、慣れてきたら自分の言葉で書いてみてください。
テンプレートの 【 】 の部分を自分の内容に書き換えてAIに渡します。すべての項目を埋める必要はありません。「タスク」と「参考情報」だけでもOKです。
教科書では良いプロンプトの要素として「目的」「条件」「参照情報」の3つを紹介しました。これをもう少し丁寧に分解すると、以下の6つのパーツになります。全部入れなくても大丈夫。最低限「タスク」と「参考情報」の2つがあれば、AIは動いてくれます。
AIに「あなたは〇〇の専門家です」と伝える。
回答の視点・レベル感が変わります。
自分の状況や目的を伝える。
「なぜこれが必要なのか」がわかるとAIの回答がぐっと的確になります。
何をしてほしいかを具体的に伝える。
教科書の「目的」にあたる部分です。
対象読者、トーン、文字数、含めたいキーワード、避けたいことなど。
教科書の「条件」にあたります。
AIに判断材料を渡す。募集要項、データ、元の文章など。
教科書の「参照情報」にあたります。
どんな形で出してほしいかを伝える。
「箇条書き」「表形式」「3案出して」など。
「良い感じにして」は伝わりません。具体的な言葉で書きましょう。
ポイント:誰に・何文字・どんなトーンを入れるだけで全然違います。
「こういう感じで」と実例を1〜3個見せると、AIは一気に理解してくれます。
専門用語では「Few-shot プロンプティング」と言います。
ポイント:例を見せれば「文体・長さ・雰囲気」がAIに伝わります。言葉で説明するより早いです。
長い仕事は一度に頼むより、ステップに分けて頼む方が精度が上がります。
ポイント:前のステップの結果を確認してから次に進むのが大事。途中で方向修正できます。
禁止事項より、やってほしいことを書く方がAIは正確に動きます。
ポイント:「ダメ」と言うより「こうして」の方が結果が安定します。
※ 薬機法違反などの絶対にやってはいけないことは禁止表現でOKです。
参考資料やデータをAIに渡すとき、どこからどこまでが資料なのかを明確にしましょう。
ポイント:囲むことでAIが「指示」と「資料」を混同しなくなります。
Claudeを使うときはXMLタグ(< >で囲む書き方)が特に効果的です。
このテンプレートをコピーして、【 】の部分を自分の内容に書き換えてください。必要な項目だけ使えばOKです。使わない項目は削除してください。
「タスク」と「参考情報」の2つ。何をしてほしいか+判断材料があればAIは動けます。精度を上げたいときに「役割」「条件・制約」「出力形式」を足していきましょう。
下のフォームに入力すると、完成プロンプトが自動で生成されます。コピーボタンでそのままAIに貼り付けられます。
自分でプロンプトを書く代わりに、AIにプロンプトを作ってもらうという方法があります。
特に、慣れていないツールや初めてのタスクでは、この方法の方が精度が高くなります。
ポイントは2ステップに分けること。1回目でベストプラクティスを調べてもらい、2回目でそれに従ってプロンプトを整形してもらいます。
まず、やりたいことに対して「どういうプロンプトが効果的なのか」をAIに調べてもらいます。これだけで1回のやり取りを終わらせます。
「教えてください」だとAIが元々持っている知識だけで答えてしまいます。「最新情報をリサーチして」と書くと、ChatGPTやGeminiなどの検索機能を使って最新の情報を調べてからまとめてくれます。ツールのUIや仕様は頻繁に変わるので、このひと手間が精度を大きく左右します。
ステップ1の回答を見たうえで、同じチャットの続きでこう頼みます。
研究では、1回で全部やらせるよりも、ステップを分けて1つずつ集中させた方がAIの精度が上がることがわかっています。ステップ1でAIが「このタスクにはこういう構成が効果的」という知識を持った状態でステップ2に進むので、出来上がるプロンプトの質が段違いになります。
「何をどう聞けばいいかすらわからない」「漠然としたイメージはあるけど言葉にできない」というとき。AIの方から質問してもらい、対話しながらプロンプトを完成させる方法です。
AIが質問してくれるので、答えていくうちに自分の考えが整理されます。「何がしたいのか自分でもよくわからない」という状態から始めても大丈夫です。
→ 修正:「誰に」「何を」「どんなトーンで」「どのくらいの長さで」を加える
→ 修正:商品の特徴、ターゲット、競合との違いなどの情報を一緒に渡す。AIはあなたの商品を知りません。
→ 修正:1回の依頼で1つのことを頼む。結果を確認してから次のステップへ。
→ 修正:必ず自分の目で確認する。おかしいところは「ここを直して」と追加で頼む。
特に数字・固有名詞・法的表現は必ず自分で裏を取る。
→ 修正:普通に丁寧に頼めばOK。威圧的な表現はAIの精度を下げるという研究結果があります。
「確認のために根拠も示してください」のように、冷静に頼む方が効果的です。
基本テンプレートに実際の内容を埋めた例です。このまま汎用AI(ChatGPT、Gemini、Claude)に投げられます。
・「役割」で転職支援のプロを指定 → 書類選考の視点で書いてくれる
・「背景」で異業種転職という状況を明示 → AIがその文脈を踏まえて提案する
・「条件」で「弱みではなく強みとして構成」と方向性を指定
・「参考情報」に求人票+経歴の両方を入れる → マッチング精度が上がる
・「出力形式」で3パターン+理由を指定 → 比較して選べる
人に仕事を頼むとき、「良い感じにやって」では伝わりません。
「誰に向けて」「何を」「どんな形で」を伝えるから、期待通りの成果が返ってくる。
AIへの依頼もまったく同じです。
AIはあなたの仕事を
知りません。
参考情報を必ず添える。
AIの回答をそのまま
使わない。
必ず自分の目で確認。
1回で完璧にならなくて
いい。「ここを直して」と
何回でも頼める。
このひな形は「考え方の補助輪」です。慣れてきたら、ひな形を使わずに自分の言葉で書いてください。それが一番うまくいきます。