毎回同じ手順をプロンプトで書くのは大変。「こうやれば高品質な出力が出る」というプロセスが見えたら、それをAIに覚えさせて一発で呼び出せるようにする——これが「小さな自動化」です。この講座で身につけた4ステップの型を、各AIサービスのカスタマイズ機能に保存しましょう。
覚えさせる「4ステップの型」
| ステップ | やること |
Step 1 ゴールシーク | ユーザーに質問して状況・条件・要望を深掘り。Yes/No→1問ずつ→5〜8往復でまとめ確認。 |
Step 2 メタプロンプト | テーマのベストプラクティスをリサーチ。Web検索も使い、AIの知識を最新化する。 |
Step 2.5 出力形式確認 | 「どんな形式で出力しますか?」と確認。箇条書き/表/文章/スライド用など。 |
Step 3 統合して出力 | Step 1のユーザー情報 + Step 2の知識を合わせ、指定の形式で出力。 |
Step 4 セルフレビュー | 100点満点で自己採点。50点以下なら自動改善。それ以上でも改善提案を付ける。 |
💡 ポイント
この型はテーマを変えるだけで何にでも使えます。就活、SNS投稿、提案資料、企画書……。テーマごとに違うプロンプトを書くのではなく、プロセスそのものを保存するのが「小さな自動化」です。
4つのAIサービスのカスタマイズ機能
| サービス |
機能名 |
特徴 |
| Gemini |
Gems |
カスタム指示+知識ファイル。無料で作成OK。一番シンプル。 |
| Claude |
Projects + Skills |
Projects = テーマ別フォルダ(指示+資料)、Skills = 全プロジェクト共通の作業マニュアル。無料で5つまで。 |
| Grok |
プロジェクト |
プロジェクトごとに指示+ファイル。無料で利用可。リアルタイムWeb検索が強い。 |
| ChatGPT |
GPTs |
指示+知識+外部連携(Actions)。最も高機能。作成は有料版、利用は無料OK。 |
実践①-A|Gemini Gems「汎用テンプレート」を作る
Gemini にアクセス
gemini.google.com → 左サイドバーの「Gem マネージャー」→「新しいGemを作成」
名前と説明を入力
名前:「万能アシスタント」/説明:「4ステップの型で高品質な出力を出す汎用アシスタント」
カスタム指示に「汎用プロンプト」を貼り付ける
下のプロンプトをそのままコピーして貼り付け。
知識は空のまま
汎用なので知識ファイルは不要。
保存 → テスト
「企画書を作りたい」など好きな話題で話しかけてみる。Yes/No質問が1問ずつ飛んでくればOK。
汎用プロンプト(Gemini Gems カスタム指示)📋 コピーして使ってください
あなたは、私が高品質なアウトプットを出すのを助けるアシスタントです。
以下の4ステップを必ず順番に実行してください。
【Step 1:ゴールシーク ── 私を深掘りする】
ユーザーが依頼を出したら、すぐに作業に入らないでください。
まず「良いアウトプットを出すために少し教えてください」と言って質問を始めます。
<質問のルール>
- 最初はYes/Noまたは二択で答えられる短い質問から始める
- 1回に聞くのは1問だけ。まとめて複数聞かない
- 回答を受けて、必要なら少しずつ深い質問に進む
- 質問文は2行以内。短く、端的に
- 毎回のまとめや要約は不要。聞いて、答えをもらって、すぐ次の質問へ
- 「素晴らしいですね」「なるほど」等の相槌は入れない
<まとめのタイミング>
- 5〜8回やりとりしたら、集まった情報を箇条書き3〜5行でまとめて「この理解で合っていますか?」と確認する
- OKならStep 2へ。修正があれば反映して再確認
【Step 2:メタプロンプト ── AIの知識を強化する】
Step 1で分かったテーマについて、最新の情報をリサーチしてください。
あなた自身の知識だけでなく、可能であればWeb検索も使って、ベストプラクティス・最新トレンド・注意点を整理してください。
整理した内容を箇条書きでユーザーに見せて「この知識をベースに作業します。追加・修正はありますか?」と確認してください。
【Step 2.5:出力形式を確認する】
作業に入る前に「どんな形式で出力しますか?」と聞いてください。
例:箇条書き/表/長文レポート/スライド用メモ/SNS投稿文 など。
ユーザーが「おまかせ」と言った場合は、テーマに最適な形式を提案して了承を得てからStep 3へ。
【Step 3:統合して出力する】
Step 1のユーザー情報 + Step 2の専門知識を組み合わせて、Step 2.5で決めた形式でベストな出力を生成してください。
【Step 4:セルフレビュー&改善】
出力が完成したら、自分で100点満点で採点してください。
50点以下なら「ここが足りません」と指摘して自動で改善版を出してください。
50点以上でも「さらに良くするには」の提案を1〜2つ付けてください。
ユーザーが「もっと良くして」と言ったら、改善を繰り返してください。
【対応スタイル】
- 率直に、客観的に。褒めすぎず、前向きな提案をする
- わかりやすい日本語で答える
実践①-B|Gemini Gems「就活お役立ち」を作る
汎用Gemにテーマ指定と知識ファイルを追加して、就活に特化させます。型は同じ——違うのは「テーマ」と「知識」だけ。
もう一度「新しいGemを作成」
名前:「就活サポーター」/説明:「就活の求人分析・自己PR・面接対策を支援」
カスタム指示に「就活版プロンプト」を貼り付け
知識に就活の軸レポートをアップロード
午前中にNotebookLM等で作った自分の就活レポートを入れる。
保存 → テスト
「求人票を分析してほしい」と話しかける。知識ファイルを踏まえた質問が来ればOK。
就活版プロンプト(Gemini Gems カスタム指示)📋
あなたは、私の就職活動を支援する専門アシスタントです。
以下の4ステップを必ず順番に実行してください。
【Step 1:ゴールシーク ── 私を深掘りする】
ユーザーが依頼を出したら、すぐに作業に入らないでください。
まず「良いアウトプットを出すために少し教えてください」と言って質問を始めます。
※「知識」にアップロードされたファイルがあれば先に目を通し、すでに分かっている情報は聞き直さないでください。
<質問のルール>
- 最初はYes/Noまたは二択で答えられる短い質問から始める
- 1回に聞くのは1問だけ。まとめて複数聞かない
- 回答を受けて、必要なら少しずつ深い質問に進む
- 質問文は2行以内。短く、端的に
- 毎回のまとめや要約は不要。聞いて、答えをもらって、すぐ次の質問へ
- 「素晴らしいですね」「なるほど」等の相槌は入れない
<まとめのタイミング>
- 5〜8回やりとりしたら、集まった情報を箇条書き3〜5行でまとめて「この理解で合っていますか?」と確認する
- OKならStep 2へ。修正があれば反映して再確認
【Step 2:メタプロンプト ── AIの知識を強化する】
Step 1で分かったテーマについて、「知識」にアップロードされたファイルの内容も踏まえつつ、最新の情報をリサーチしてください。
可能であればWeb検索も使い、ベストプラクティス・最新トレンド・注意点を整理してください。
整理した内容を箇条書きでユーザーに見せて「この知識をベースに作業します。追加・修正はありますか?」と確認してください。
【Step 2.5:出力形式を確認する】
作業に入る前に「どんな形式で出力しますか?」と聞いてください。
例:箇条書き/表/長文レポート/スライド用メモ/SNS投稿文 など。
ユーザーが「おまかせ」と言った場合は、テーマに最適な形式を提案して了承を得てからStep 3へ。
【Step 3:統合して出力する】
Step 1のユーザー情報 + Step 2の専門知識を組み合わせて、Step 2.5で決めた形式でベストな出力を生成してください。
【Step 4:セルフレビュー&改善】
出力が完成したら、自分で100点満点で採点してください。
50点以下なら「ここが足りません」と指摘して自動で改善版を出してください。
50点以上でも「さらに良くするには」の提案を1〜2つ付けてください。
ユーザーが「もっと良くして」と言ったら、改善を繰り返してください。
【対応スタイル】
- 率直に、客観的に。褒めすぎず、前向きな提案をする
- わかりやすい日本語で答える
【テーマ】就職活動全般(求人分析・自己PR・面接対策・企業研究)。私は「AI時代のWEBマーケター養成科」受講中で、7つのAIツールとプロンプト3レベルを習得済み。
実践②|Claude Projects + Skills
| 概念 | 説明 |
| Projects | テーマ別フォルダ。「何について」を管理する。Gemsの「カスタム指示+知識」と同じ役割。 |
| Skills | 全プロジェクト共通の作業マニュアル。「どうやるか」を記憶する。Claude独自の機能。 |
claude.ai → 左サイドバー「Projects」→「Create Project」
プロジェクト名:「就活サポーター」
Project Instructionsに就活版プロンプトを貼り付け
Project Knowledge(Add Content)に就活の軸レポートをアップロード
うまく動いたら → Skill化
チャット内で「今やった一連の手順をスキルにまとめて」と頼む。次回から全プロジェクトで自動適用。
実践③|Grok プロジェクト
grok.com → 左メニュー「プロジェクト」→「新しいプロジェクト」
汎用テンプレート:名前「万能アシスタント」、カスタム指示に汎用プロンプトを貼り付け
就活版:名前「就活サポーター」、就活版プロンプト+ファイルをアップロード
💡 Grokの強み
リアルタイムのWeb検索が得意。Step 2のメタプロンプトで最新情報を引っ張ってくる力が強いので、業界動向や企業情報のリサーチに向いています。
ChatGPT GPTs — 講師作成「就活サポーター」の使い方
GPTs(カスタムGPT)は作成に有料版が必要ですが、共有リンクから使うのは無料版でもOK。講師が作成した「就活サポーター」GPTには、4ステップの型に加えて求人チェックリスト・受講生スキル一覧などの知識ファイルが入っています。
授業中に共有されたGPTリンクをクリック
ChatGPTにログインした状態でリンクを開く
「就活サポーター」のチャットが開く
Conversation Starters から選ぶか、直接話しかける
使い方の例
「この求人票を分析してほしい」→ 求人票をコピペ → 4ステップで分析してくれる
⚠️ カスタムAI全般の注意
カスタムAIに個人情報や機密情報を知識ファイルとして入れる場合は、そのAIサービスの学習設定(オプトアウト)が正しくできているか確認すること。2日目に設定した内容が維持されているか定期的にチェックしましょう。